初めてのフレンチならビストロがおすすめ
フレンチレストランでの食事の体験もしておかなければ、いざというときに緊張し、テーブルマナーで恥をかくかもしれないと考えてお店に行ってみる気になったなら、最初はビストロを選ぶのがおすすめです。
ビストロもフレンチを味わうことが出来るお店ですが、フランス語で小さな料理店という意味のビストロは、フレンチレストランよりも格式張らず、アットホームな雰囲気のお店が多いのが特徴です。
とはいえ、料理そのものは本格フレンチを提供してくれますので、ビストロでフルコースをオーダーするといいでしょう。
テーブルにはフレンチでおなじみのナイフとフォーク、そしてスプーンがこれでもかと並んでいますし、お皿の上にはナプキンがまるで王冠のように鎮座しています。
マナーは格式あるフレンチレストランと全く同じ
ビストロでは、気軽にフレンチを楽しんでもらいたいという思いから、お年寄りから希望があれば、お箸を出してくれるところもあります。
炭水化物にパンかごはんが選べるのもビストロならではですので、ナイフではごはんが食べにくいということへの配慮もあるのでしょう。
ただ、ビストロとはいえ、フレンチのテーブルマナーを習得するために来たのですから、ここはナイフとフォークを使いこなすことが大事です。
基本的に外側から順に取るようになっていると覚えておけば、料理に合わせて使うべきカトラリーはどれかがわかるようになっています。
さらに、ビストロといえどもナイフやフォークを落とした時には、すぐにスタッフが来て拾い、新しいのを持ってきてくれます。
フレンチのマナーでは、落としたカトラリーは自分で拾わないのが鉄則ですので、そこはスタッフに任せましょう。
客層が気兼ねいらずなのがいい
ビストロでは、近所の人と思しき人がやってきて、シェフやスタッフと会話をしていたり、気さくにパンのおかわりはいかがですかと声をかけてくれます。
子供連れで食事に来た家族もいたりと、着飾った人達ばかりではないところが気兼ねいらずでホッとするでしょう。
何度か同じビストロを訪れることで、顔も覚えてもらえますので、フレンチについてわからないことがあれば聞いてみるのがおすすめです。
本格的なフレンチの作法を教えてくれますが、そこまで堅苦しくなくてもこれで十分ですよといったことも教えてもらえますので、フレンチは難しいという固定観念がいい意味で崩れていくでしょう。